名古屋市消防局が誇る「本部機動部隊」を紹介するPR映像を制作しました。
本部直轄の精鋭部隊として、市内のあらゆる災害に迅速かつ柔軟に対応するこのチームの存在を、多くの市民の方に知ってもらうことを目的とした映像です。
今回はこの映像の制作に込めた意図や、撮影時の工夫などをご紹介いたします。
名古屋市消防局 本部機動部隊とは
本部機動部隊は名古屋市消防局の中でも特に高度な技能と機動力を備えたチームで、それまで別々の隊であった、即応支援隊、特別消防救助隊、本部救急隊を一つの隊に編成し直し、2024年に発足しました。
消防の現場は各部隊の連携が重要です。特に大きな災害になればなるほど、指揮隊・救助隊(消防隊)・救急隊の連携が非常に困難になります。

指揮・救助・救急のそれぞれの分野のエキスパートを一つの部隊とすることで、警防力(町・人を守る力)の強化や、人材育成の充実を図るのが発足の目的だそうです。
映像のテーマと狙い
映像全体のテーマは「機動力と信頼感」
ただかっこよさを伝えるだけではなく、“すぐに動ける” “確実に助ける”というプロフェッショナルな姿勢を、短い時間の中でも感じてもらえるよう構成しました。
また、本部機動部隊は指揮・救助・救急が一つの部隊になっているという、他の消防組織にあまりない構成となっていますので、映像とナレーションと図解によってこの構成が伝わるように工夫しています。
インタビューパートでは通常の消防部隊との任務の違いなどについてもお話しいただき、専門部隊であることがわかりやすいようにしました。
サブテーマとして部隊のPRだけではなく、“頑張ってくれている人がいる”ということも伝わって欲しかったので、真面目に訓練に取り組む姿や、笑った表情などの映像も使用しています。
撮影と編集について
プロフェッショナルさを伝えるために、シネマティックな作風で撮影、編集しています。シネマティック表現を得意としていますので、非常にやりがいのある撮影となりました。
現場感とリアルさを大切に、できる限り近くで実際の訓練の様子や演技を撮影させていただきました。自分もフルハーネスやヘルメットをつけて高所で撮影をしたことも…
隊員の皆さんの協力もあり
・防火衣を身に着ける一瞬
・無線での連携
・必死に救助、救命しようとする姿
といった一コマ一コマを丁寧に撮影することができました。

本編中には火災などの現場映像を使用しています。こちらは消防局様から提供いただいたウェアラブルカメラ映像ですが、これを入れることで普段見れない消防士のリアルを垣間見ることができます。
編集では、テンポ感や音の使い方にもこだわりました。できるだけ現場で録った音を使って、より臨場感が伝わるようにしています。
この映像では前半、静かな音楽で始まります。様々な消防士さんの映像を見ると、壮大さや勢いのある音楽で出場準備をしているものが多かったため、今回は静かな音楽で立ち上がり、消防車のドアが閉まる音で一旦無音に、勢いのある音楽に切り替えるという構成で制作しました。
映像を通して伝えたいこと
この映像を観た方に「名古屋市にはこんな頼もしい人たちがいるんだ」と感じてもらえたら嬉しいです。
また、将来消防を志す若い世代にも、この仕事のやりがいや使命感が伝わればと思っています。
名古屋市消防局様のYouTubeチャンネルには「採用試験頑張ります!」というコメントも寄せられており、制作者としても非常に嬉しく思います。採用試験頑張って!!
最後に
制作にあたり、全面的にご協力いただいた名古屋市消防局本部機動部隊の皆さま、本当にありがとうございました。
誠実に職務に向き合う皆様の姿勢と、気さくに協力してくださる姿に感動いたしました。
こうした映像を通じて、地域の安全や防災意識の向上に少しでも貢献できれば幸いです。
映像は名古屋市消防局公式YouTubeチャンネルで公開されていますので、ぜひご覧ください。
本編を見る
スタジオスーリは東京都日野市を拠点に、行政・企業・店舗向けの映像制作・WEB制作を行っています。
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